◆演奏・お話/中村明一(なかむら・あきかず 作曲家・尺八演奏家)
横山勝也師、多数の虚無僧尺八家に尺八を師事。NHK邦楽技能者育成会卒業。米国バークリー音楽大学にて作曲とジャズ理論を学び、最優等賞を得る。米国ニューイングランド音楽院大学院修士課程作曲科およびサード・ストリーム科で奨学生として学ぶ。独自に開発した循環呼吸(吹きながら同時に息を吸い、息継ぎなしに吹き続ける技術=密息)を自在に操る尺八奏者として、古典(虚無僧尺八)をよりどころとしながら、ロックやジャズ、現代音楽、即興演奏、コラボレーション等、多岐にわたる活動を展開。外務省、国際交流基金などの派遣により世界30カ国余で公演。世界40曲余の放送局に出演。尺八と箏によるロックバンドKokooを結成、邦楽器の新たな可能性を追求して注目を集めている。作曲家としても活躍し、NHK、ドイツ国営放送、フランスのラヴェル弦楽四重奏団、フィンランドのジャン・シベリウス弦楽四重奏団、ドイツのムンク・トリオ、米国のミュージック・フロム・ジャパンなどからの委嘱多数。日本現代音楽協会会員。CD「虚無僧尺八の世界 薩慈」により平成11年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞およびコロンビア・ゴールデン・ディスク賞、CD「虚無僧尺八の世界 北陸の尺八 三谷」により平成17年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、第8回リサイタル「根笹派錦風流を吹く」により第19回松尾芸能賞、第18回文化庁舞台芸術創作奨励賞受賞。著書に「『密息』で身体が変わる」。桐朋学園芸術短期大学講師。
◆出演/京都ダンス・イクスチェンジ
(Kyoto Dance Exchange コンテンポラリーダンス )有志
2007年米国のダンスカンパニー‘リズラーマン・ダンスイクスチェンジ’のワークショップ・公演に参加した中年男性を中心に結成。年齢に縛られないダンスを求めてシニア、とくに男性をコンテンポラリーダンスに誘導すべく活動している。08年アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都府立府民ホール・アルティ)、09年左京区文化フェスティバル(京都芸術劇場・春秋座)。メンバーは乾光男(建築家)、植木明日香(ダンサー・コレオグラファー)、片岡量臣(音楽家)、北川道裕(会社経営)、クリストファー・フライマン(音楽家・映像作家)、篠原秀子(主婦)、種瀬祥子(主婦)、藤井幹明(フリー)、吉田照男(会社経営)
◆布提供/寺田 豊(てらだ・ゆたか 京絞り)
京絞り・寺田主宰。パリ・バカテル城美術館、京都・泉涌寺「カルダン40年の歩み展」、「京都近代染織展(山辺知行監修)」、三木睦子主催「伝統の美 絞りの華」展ほか出展。勅使河原宏創作「草に月」作成、1996年パリ国立ギメ美術館が作品「雲に萩」購入、2006・08年京都絞工芸展知事賞受賞、08年歌舞伎役者・中村芝雀丈主演「人魚の恋椿」羽衣の衣装製作、京都市・京都文化博物館共催「源氏物語千年紀 匠の美と技」に几帳「夢浮橋」出展・同館収蔵。観世流能楽師・片山伸吾は義弟。
○企画・制作・衣裳制作/伴野久美子(ばんの・くみこ 現代美術家)
1983年甲南大学経営学部卒業。美術を元永定正氏、帽子デザインを平田和子氏に師事。現代日本美術展、朝日現代クラフト展ほか入選。毎年個展を開催。93年から舞台プロデュースを手がける。大阪芸大元非常勤講師。倉敷製帽(株)客員デザイナー。