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中村明一の「音色」と「間」
壮絶!炸裂する音のマグマ〜虚無僧尺八から現代音楽まで〜
The world of shakuhachi Akikazu Nakamura from Zen Music to Contemporary Music

 国内外でご活躍の中村明一氏は、密息という循環呼吸法を生みだされました。『「密息」で身体が変わる 』 (新潮選書) (単行本)という書籍を出版されています。
 もう何年も前に、古武道の甲野善紀氏の呼吸法から中村明一氏の密息を知り、すぐさまCD「虚無僧尺八の世界 薩慈」を求めたのが、最初の出会いでした。今回、現代美術家の伴野久美子氏のご縁で、月の舞台にご出演いただくことになり、とても光栄に存じます。
 情感溢れる尺八の「音色」には、日本人の心の世界があります。静寂の中に、日本の「間」合いを感じていただければと思います。
 また、京都ダンス・イクスチェンジのコンテンポラリーダンス、とても味わい深い動きも合わせてお楽しみください。
 衣装は、寺田豊氏の京絞りです。ご堪能いただければと思います。
 春へとうつりゆく如月の末日、皆様のご来臨を、心よりお待ち申し上げております。


終了しました

日時: 平成22年2月28日(日)
15:00〜16:00

会場: 月の舞台
( 岡山市北区兵団3−32 スパイラル5F )(JR宿舎北隣)
TEL086−222−6367
URL http://www.spiralring.jp/tukinobutai
岡電バス:妙善寺・三野行「南方交番前」、宇野バス:三野方面行
「南方交番前」・東岡山方面行「就実高校中学前」下車徒歩5分
料金: 前売 3,500円 当日 4,000円
全席自由、開場は開演の1時間前、定員60人
主催: 「月の舞台」運営実行委員会
後援: 岡山県、岡山市、山陽新聞社、山陽放送
チケット
取扱:

「月の舞台」運営実行委員会事務局 TEL086−222−6367
岡山:ぎんざや TEL086−222−3244
岡山シンフォニーホールチケットセンター TEL086−234−2010

●第一部

虚無僧尺八の世界
虚無僧尺八(古典)のベストセレクションにより、「音色」と「間」を楽しんでいただきます。
●第二部

現代音楽の世界
オリジナル曲を中心に、尺八のもつ現代性をクローズアップします。
コンテンポラリーダンスとのコラボレーション作品「源流を 着る 舞う 奏でる」抜粋も。


尺八の歴史は約2000年だそうです。正倉院にも収蔵されていますし、聖徳太子も吹いたといわれています。尺八は、長い歴史の折々に、日本人の心を乗せて奏でられてきた楽器といえるでしょう。江戸時代には禅の修行の一つ「吹禅(すいぜん)」として、虚無僧と呼ばれる僧たちによって、尺八が吹かれました。

精神世界を突き詰めた彼らが生み出した音楽…「虚無僧尺八」。それは、「音色」と「間」に形成された、世界に類をみない、オリジナリティ豊かな音楽なのです。

中村明一氏は虚無僧尺八に注目し、全国各地に虚無僧尺八の伝承者を訪ね、直接教えを受けました。さらに同氏は、虚無僧尺八の古い録音物をデータとして、コンピュータを駆使して周波数分析を行い、一音一音の音色を倍音を基軸として科学的に分析し、その音楽を現代に再構築しました。

また、従来尺八では不可能といわれてきた「循環呼吸」の独自の方法・密息(みっそく=尺八を吹きながら同時に息を吸い、息つぎなしに吹き続けるという演奏テクニック)も開発、その表現力を大きく広げています。一方で、同氏は日本の伝統楽器(邦楽器)の特長を現代に活かして、新しい音楽を創造しようと試みています(尺八と箏によるロックバンドKokooの活動ほか)。

世界各地でセンセーションを巻き起こしている中村明一の「音」のマグマを、ぜひとも体感していただきたく、「古典」と「現代」の代表曲をお届けします。

出演者のプロフィール

◆演奏・お話/中村明一(なかむら・あきかず 作曲家・尺八演奏家)

横山勝也師、多数の虚無僧尺八家に尺八を師事。NHK邦楽技能者育成会卒業。米国バークリー音楽大学にて作曲とジャズ理論を学び、最優等賞を得る。米国ニューイングランド音楽院大学院修士課程作曲科およびサード・ストリーム科で奨学生として学ぶ。独自に開発した循環呼吸(吹きながら同時に息を吸い、息継ぎなしに吹き続ける技術=密息)を自在に操る尺八奏者として、古典(虚無僧尺八)をよりどころとしながら、ロックやジャズ、現代音楽、即興演奏、コラボレーション等、多岐にわたる活動を展開。外務省、国際交流基金などの派遣により世界30カ国余で公演。世界40曲余の放送局に出演。尺八と箏によるロックバンドKokooを結成、邦楽器の新たな可能性を追求して注目を集めている。作曲家としても活躍し、NHK、ドイツ国営放送、フランスのラヴェル弦楽四重奏団、フィンランドのジャン・シベリウス弦楽四重奏団、ドイツのムンク・トリオ、米国のミュージック・フロム・ジャパンなどからの委嘱多数。日本現代音楽協会会員。CD「虚無僧尺八の世界 薩慈」により平成11年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞およびコロンビア・ゴールデン・ディスク賞、CD「虚無僧尺八の世界 北陸の尺八 三谷」により平成17年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、第8回リサイタル「根笹派錦風流を吹く」により第19回松尾芸能賞、第18回文化庁舞台芸術創作奨励賞受賞。著書に「『密息』で身体が変わる」。桐朋学園芸術短期大学講師。

 

◆出演/京都ダンス・イクスチェンジ
(Kyoto Dance Exchange コンテンポラリーダンス )有志

2007年米国のダンスカンパニー‘リズラーマン・ダンスイクスチェンジ’のワークショップ・公演に参加した中年男性を中心に結成。年齢に縛られないダンスを求めてシニア、とくに男性をコンテンポラリーダンスに誘導すべく活動している。08年アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都府立府民ホール・アルティ)、09年左京区文化フェスティバル(京都芸術劇場・春秋座)。メンバーは乾光男(建築家)、植木明日香(ダンサー・コレオグラファー)、片岡量臣(音楽家)、北川道裕(会社経営)、クリストファー・フライマン(音楽家・映像作家)、篠原秀子(主婦)、種瀬祥子(主婦)、藤井幹明(フリー)、吉田照男(会社経営)

 

◆布提供/寺田 豊(てらだ・ゆたか 京絞り)

京絞り・寺田主宰。パリ・バカテル城美術館、京都・泉涌寺「カルダン40年の歩み展」、「京都近代染織展(山辺知行監修)」、三木睦子主催「伝統の美 絞りの華」展ほか出展。勅使河原宏創作「草に月」作成、1996年パリ国立ギメ美術館が作品「雲に萩」購入、2006・08年京都絞工芸展知事賞受賞、08年歌舞伎役者・中村芝雀丈主演「人魚の恋椿」羽衣の衣装製作、京都市・京都文化博物館共催「源氏物語千年紀 匠の美と技」に几帳「夢浮橋」出展・同館収蔵。観世流能楽師・片山伸吾は義弟。

 

○企画・制作・衣裳制作/伴野久美子(ばんの・くみこ 現代美術家)

1983年甲南大学経営学部卒業。美術を元永定正氏、帽子デザインを平田和子氏に師事。現代日本美術展、朝日現代クラフト展ほか入選。毎年個展を開催。93年から舞台プロデュースを手がける。大阪芸大元非常勤講師。倉敷製帽(株)客員デザイナー。


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お問い合わせ先:「月の舞台」運営実行委員会事務局
Tel 086-222-6367 Fax 086-223-5687
e-mail:tukinobutai@spiralring.jp


●月の舞台●介護付有料老人ホームサンクチュアリーリバー●デイサービス悠くらぶ 〒700-0805 岡山市北区兵団3番32号スパイラル内

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