いまを生きる 月の舞台 悠くらぶ サンクチュアリーリバー
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見て 聴いて 参加して シリーズVol.2
投影と踏襲
〜文楽と落語・舞踏のあやしい関係〜


終了しました

 文楽に取り組みたいと思ったのは、一昨年のことでした。お正月の晴れやか
さを過ぎたちょうど今頃、縁あって徳島県那賀郡那賀町拝宮轟を訪れた時に、
山あいにひっそりと存在している拝宮谷農村舞台の姿を見た時でした。
 かすかに聞こえてくる浄瑠璃、人形の気配を感じました。
 いつか「月の舞台」で、文楽ができればいいなと思いました。
 そして、昨年のこと、今回の公演のお話しをいただきました。やがて、今年
の早春の公演の運びとなりました。
 第一部は、落語と文楽のあやしい関係を落語と文楽の体験、ワークショップ・
落語「どうらんの幸助」・文楽「桂川連理柵 帯屋の段」の公演で味わっていた
だきます。
 第二部は、舞踏と舞踏の源流としての文楽との関係です。舞踏家土方巽の権
威である森下隆「土方巽 舞踏の言葉」の講演・土方巽著「病める舞姫」を創
作と新演出による人形をもたない文楽と浄瑠璃としての舞踏・文楽「日高川入
相花王 渡し場の段」の公演です。
 いろいろな要素が盛りだくさんに組み込まれた本公演です。
 是非ともご高覧を賜りたく存じます。

「月の舞台」運営実行委員会
代表 水川敬子

日時:
岡山公演=2012年3月10日(土)
神戸公演=2012年3月17日(土)

第一部
上方の芸 落語と文楽のあやしい関係
12:30〜14:45
第二部
舞踏の源流・文楽
15:00〜17:00
開場はそれぞれの開演の15分前
会場:
岡山公演/月の舞台
岡山市北区兵団3番32号(旭川西側土手沿いJR西日本宿舎北側)
TEL086−222−6367
URL http://www.spiralring.jp/tukinobutai
mail to:
tukinobutai@spiralring.jp
岡電バス:妙善寺・三野行「南方交番前」、宇野バス:三野方面行
「南方交番前」・東岡山方面行「就実高校中学前」下車徒歩5分

〔PDF〕 


神戸公演/神戸ポートアイランド・ジーベックホール
(三宮よりポートライナー北埠頭ゆき、中埠頭駅下車すぐ前)
神戸市中央区港島中町7−2−1 Tel 078・303・5600
http://www.xebec.co.jp

出演:
豊竹英太夫 鶴澤清友 桐竹勘十郎 桂 雀松 由良部正美 ほか
料金:
第一部
前売】
指定席:4,000円  自由席:3,000円
学 生:2,000円
第二部
前売】
指定席:4,000円  自由席:3,000円
学 生:2,000円

【第一部+第二部お得なセット券】
前売/指定席6,500円、自由席5,500円、学生3,500円当日はそれぞれ500円アップ
主催:
パフォーマンス イン ミュージアム実行委員会
共催:
「月の舞台」運営実行委員会(岡山公演)
助成:
日本芸術文化振興基金
協賛:
TOA株式会社(神戸公演)
制作協力:
株式会社ジーベック(神戸公演)
協賛:
医療法人イキイキ会、株式会社スパイラル(岡山公演)
認定:
企業メセナ協議会
後援:
関西元気文化圏・見巧者(神戸公演)
岡山県・岡山市・山陽新聞社(岡山公演)
協力

国立文楽劇場、慶應義塾大学アート・センター、由良部屋、NPO法人DANCE BOX、花下楼

チケット販売・お問い合わせ
岡山・神戸公演
電子チケットぴあ予約電話:TEL0570ー02ー9999
Pコード:
第一部or第二部1回券 417−677
第一部+第二部 通し券 786−353
@電子チケットぴあ http://pia.jp/t/(PC・携帯電話共通)
取り扱い店舗:チケットぴあ店舗/サークルKサンクス/セブンイレブン
岡山公演
のみ
「月の舞台」運営実行委員会事務局 TEL086−222−6367
岡山:ぎんざや TEL086−222−3244
岡山シンフォニーホールチケットセンター TEL086−234−2010
神戸公演
のみ

ジーベックカフェ(電話予約)平日10:00〜17:00
TEL078ー303ー5604

岡山・神戸公演
パフォーマンス イン ミュージアム実行委員会(バンノ)
Tel&Fax.078ー822ー2545
e-mail bankumi@pearl.ocn.ne.jp
(メールの方は件名「文楽の件」と明記してください)



「見て 聴いて 参加して シリーズ」は、舞台を見聞きするだけではなく、演ってみること、創り上げることで、様々なジャンルの芸能を深く体験・体感しようとするものです。第1回は、07年広田祐子と谷川賢作の音楽冒険「モノをかなでる ピアノであそぶ」。
今回は江戸時代の文化の多様性と先進性をクローズアップ、現代の身体表現を取り込みつつ、伝統芸能の未来を探る試みです。
文楽は落語に投影(パロディ)され、舞踏は文楽のもつ日本の独自性を踏襲しているのではないか・・・。
一見バラバラに思える芸能が、総合的には同じベクトルをさしていた、となることを期待しています。

伴野久美子

プログラム

第一部

上方の芸 落語と文楽のあやしい関係12:30〜14:45】

参加してコーナー/ワークショップ 12:30〜13:15
落語体験
所作で演じる 桂 雀松
文楽体験
大きな声で語ってみよう! 豊竹希大夫
三味線の様々な音を聴き取ろう! 鶴澤清公
公演・・・13:30〜14:45

●落語「どうらんの幸助」桂 雀松
●文楽「桂川連理柵 帯屋の段」
 大夫/豊竹英大夫
 三味線/鶴澤清友
 人形遣い(長吉)/桐竹勘十郎ほか

東西の落語には歌舞伎に題材をとった噺がありますが、文楽の噺は上方落語だけです。子どもから高齢者までそらんじてという「お半長」。どんな噺に生まれ変わっているのか。

第二部
舞踏の源流・文楽15:00〜17:00】
参加してコーナー/講演・・・15:00〜15:30

岡山公演=森下 隆
(NPO法人舞踏創造資源代表、慶應義塾大学アート・センター土方巽アーカイヴ担当)

公演・・・15:45〜17:00

●創作と新演出による「舞踏と文楽のコラボレーション」
「病める舞姫」(土方巽著)より&人形なしで演じる人形浄瑠璃
作曲・演奏/豊竹英大夫(大夫)
      鶴澤清友(三味線)
振付・出演/由良部正美(舞踏家)
      桐竹勘十郎(人形遣い)ほか


声を感じる、風土がしみてくる…ような土方のコトバ。文楽の人形をもたない人形遣いの身体表現の妖しさ。
「現代のことば」を詞章とする新作浄瑠璃は、「五、七、五」という日本の古典芸能のセオリーにのっとっていないため、新たな音楽を創造することとなる。三味線演奏も、「語り」の伴奏だけでなく、「心情」や「情景」あるいは「間」といったものが要求されることとなる。このことによりかえって、語り、演奏ともに、伝統に裏打ちされた、勝れた音楽技法を再認識させることとなっている。また、舞踏は、浄瑠璃との融合により、日本生まれのコンテンポラリーパフォーマンスであることを、改めて感じさせる。

●文楽「日高川入相花王 渡し場の段」
大夫/豊竹英大夫
三味線/鶴澤清友、鶴澤清公
人形遣い/桐竹勘十郎ほか



出演者 プロフィール詳細


●作曲・演奏/豊竹 英大夫(とよたけ・はなふさだゆう 文楽大夫)
三世。本名・林雄治。1947年大阪生まれ。1967年三世竹本春子大夫に入門。祖父である十世豊竹若大夫(人間国宝)の幼名、英大夫を名のる。1968年大阪毎日ホールにて初舞台。1969年四世竹本越路大夫(人間国宝)の門下になる。初舞台以降年4回の大阪公演、年4回の東京公演、その他の国内地方巡業、海外公演に出演。1971年国立劇場奨励賞。1978年文楽協会賞。1994年国立劇場文楽奨励賞。2003年国立劇場文楽優秀賞など受賞。2004年ユネスコ世界遺産認定記念文楽パリ公演。2005年文化庁主催「日韓友情年2005文楽とパンソリ」ほか。大阪市在住。

●作曲・演奏/鶴澤清友(つるさわ・せいとも 文楽三味線)
二世。本名・大沢弘宣。1947年神奈川県生まれ。1971年二世鶴澤道八に入門し、師の初名を名のる。1972年国立劇場で初舞台。1982年現・鶴澤清治の門下となる。1979年文楽協会賞、1987年因協会奨励賞など受賞。大阪市在住。

●演出・身体表現/桐竹勘十郎(きりたけ・かんじゅうろう 文楽人形遣い)
三世。本名・宮永豊美。1953年大阪生まれ。父は二世桐竹勘十郎。1967年現・吉田簑助に師事し、吉田簑太郎を名のり、68年大阪毎日ホールで初舞台。2003年三世勘十郎を襲名。1973年国立劇場奨励賞、1975年文楽協会賞、1984年国立劇場文楽賞奨励賞、1986年咲くやこの花賞、1988年大阪府民劇場奨励賞、1995年芸術選奨文部大臣新人賞、1999年松尾芸能賞優勝賞、2008年芸術選奨文部科学大臣賞・紫綬褒章受章、2010年日本芸術院賞受賞。大阪市在住。

●落語/桂雀松(かつら・じゃくまつ 上方落語)
本名・片岡尚人、通称・あたまっちゃん(枝雀師匠が命名)。1956年神戸生まれ。1975年桂枝雀のもとに弟子入り、南光、雀三郎につぐ三番弟子。気象予報士の資格をもち、タップダンス・長唄・玉すだれが特技だが、浄瑠璃(英大夫社中)も。1988年NHK新人演芸コンクール優秀賞、1989年同大賞、1994年国立演芸場花形演芸会銀賞、1996年大阪舞台芸術奨励賞、2006年文化庁芸術演芸部門優秀賞を受賞。主な会は雀松向上委員会・神戸らくごビレッジ。大阪市在住。

●オリジナル文/土方巽(ひじかた・たつみ 舞踏家)
舞踏の創始者。1928年秋田に生まれる。18歳でモダンダンスを始める。上京後、1949年大野一雄舞踊公演に衝撃を受ける。1958年土方巽の名でヨネヤマママコ、大野一雄と共演。1959年「禁色」を発表、舞踊界に衝撃を与える。三島由紀夫、細江英公、渋澤龍彦らとの交流が始まる。主な作品に「あんま」「バラ色ダンス」「肉体の反乱」「疱瘡譚」「静かな家」などがある。1973年の「大駱駝艦・陽物神譚(特別出演)」を最後に自ら踊ることはなく、1974年にアスベスト館に劇場を開設、ここを拠点に振付・演出に専念し、「舞踏譜の舞踏」を確立する。細江英公による写真集「鎌鼬」、著書に「犬の静脈に嫉妬することから」「病める舞姫」「美貌の青空 (遺文集)」「土方巽全集」などがある。1986年死去、享年57歳。

●演出・身体表現/由良部正美(ゆらべ・まさみ 舞踏家)
1982年舞踏グループ東方夜総会退会後、ソロダンサー、演出、振付家として活動をはじめ、数多くのソロ作品、コラボレーション作品を発表している。リヨン・ビエンナーレ・ダンスフェス、メルボルン・ボディワーク・フェス、韓国のテジュン・テグでのダンスフェス、ポルトガルのSUL-Xダンスフェス等海外招待公演多数。長年舞踏クラスやワークショップを行いながら、他の身体技法や身体観との相対化の中で、新たな舞踏の血脈を辿っている。2008年7月京都・西陣においてスペースALS-D(神経難病ALS〈筋萎縮性即索硬化症〉患者の甲谷匡賛氏の住居に併設されたスペース。長年病院を転々とせざるえない生活からエクソダス〈脱出〉。多くの友人・知人がヘルパーになり、24時間体制で独居生活を実現、とかく閉じてしまいがちの難病生活を地域へ、表現へと開放する。スペースは京都工芸繊維大学の阪田研の学生、OB・ボランティアによって全面改築され、グッドデザイン賞を受賞)を始動、新たな展開を迎えている。

●お話/森下隆(もりした・たかし)
(NPO法人舞踏創造資源代表理事、慶應義塾大学アート・センター土方巽アーカイヴ運営、同大学文学部非常勤講師)
1950年福井県生まれ。1972年より、土方巽のアスベスト館にて舞台制作に携わる。出版社勤務を経て、1986年の土方巽の死後、土方巽記念資料館の設立と運営に参画、土方巽をめぐる展覧会やシンポジウム等の企画・構成を行う。NPO法人舞踏創造資源は土方巽の舞踏資料を保存・管理し、舞踏の海外公演を行っている。著書に、『土方巽 舞踏譜の舞踏―記号の創造、方法の発見』。秋田魁新報に「不世出の舞踏家・土方巽」を連載中。

●お話/建畠晢(たてはた・あきら 詩人・京都市立芸術大学学長)
1947年京都生まれ。1972年に早稲田大学文学部卒業後、国立国際美術館研究官、多摩美術大学教授を経て、2005〜2010年国立国際美術館館長。1990年・1993年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、横浜トリエンナーレ2001のアーティスティック・ディレクターなどを務める。詩人としても活躍し、1991年に歴程新鋭賞、2005年に高見順賞を受賞。

●演奏・講師/豊竹希大夫(きりたけ・のぞみだゆう 文楽大夫)
1978年千葉県出身。2002年国立劇場第20期研修生、2004年豊竹英大夫に入門。


○月の舞台
旧家に代々受け継がれてきた能舞台の継承と再生を図るべく、2006年1月に岡山市街の旭川河畔に誕生した「月の舞台」は、伝統と現代が共存する舞台芸術の優れた精華を披露するとともに、併設された介護付き有料老人ホームや医療関係施設との連携により芸術文化と医療福祉を融合させ、未来につながるアートと地域社会の新しい出会いを醸成してまいります。

○企画・制作・舞台美術/伴野久美子(ばんの・くみこ 現代美術家)
1955年愛媛県生まれ。1978年甲南大学経営学部卒業、元永定正氏に師事。現代日本美術展、朝日現代クラフト展ほか入選多数。毎年個展を開催。1993年から舞台プロデュースを手がける。01年「源流を着る 舞う 奏でる」、05年「古典の新芽」・「なかなか あえない芸能」、07年「見て 聴いて 参加して」シリーズを開始。大阪芸術大学元非常勤講師、(株)倉敷製帽客員デザイナー。


お問い合わせ先:「月の舞台」運営実行委員会事務局
Tel 086-222-6367 Fax 086-223-5687
e-mail:tukinobutai@spiralring.jp


●月の舞台●介護付有料老人ホームサンクチュアリーリバー●デイサービス悠くらぶ 〒700-0805 岡山市北区兵団3番32号スパイラル内

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